雑所得と雑収入は結構ちがう

持続化給付金で話題

 これ、長年経理やっていた私もウッカリ勘違いして「持続化給付金は損益通算できひんのかーい!」って最初は思っていました (;・∀・)あぶない

 ブログ記事 青色申告にした方がいいの? でも書いていますが、雑所得だと損益通算というものが出来ないので本業で赤字が出ても給付金と相殺することが出来ません。

 つまり本業の赤字が50万円、持続化給付金が100万円だとすると雑所得として申告してしまった場合は、本業の所得税はゼロですが持続化給付金の100万円にはバッチリ課税されてしまいます。(他の雑所得で赤字が出ていれば100万円以下になることもあります)

 これが雑収入だと本業の赤字と給付金の100万円を通算できるので、結果50万円の黒字ということになります。

雑所得と雑収入の違い

雑所得とは

 雑所得とは、他の9種類の所得のいずれにも当たらない所得をいい、公的年金等、非営業用貸金の利子、著述家や作家以外の人が受ける原稿料や印税、講演料や放送謝金などが該当します。

国税庁ホームページより

 いきなり「他の9種類」って書いてあるので補足で載せておきます。山林所得以外はわりと馴染み深いかと。

 一時所得は保険の返戻金やギャンブルの払戻金など、譲渡所得は土地・建物・ゴルフ会員権・株式などを売ったときに得るものです。

  • 利子所得
  • 配当所得
  • 不動産所得
  • 事業所得
  • 山林所得
  • 給与所得
  • 退職所得
  • 一時所得
  • 譲渡所得

雑収入とは

 調べてみると、「営業外収益の中でどの勘定科目にもあてはまらないもの又は独立した科目として管理するほど金額的に大きくないもの」などというように書かれています。

(とは言っても実務では、100万円単位の保険金が入ってきた場合も雑収入として普通に計上していました)

 営業外収益というのは簡単に言うと本業以外の儲けのことで、パン屋さんであればパンの売上が本業の儲けですが、パン屋を営む上で使用している銀行口座の利息は営業外収益となります。(ちなみにこれは受取利息という勘定科目で処理するので雑収入にはなりません)

 持続化給付金は、本業の売上が前年比50%を割った場合に支給されるので、売上の補填と捉えることが出来ます。そりゃ課税対象になるのは当たり前だよね。どうして雑所得と勘違いしたのか私は…( ゚д゚)

 課税対象ではありますが、青色申告であれば基礎控除とあわせて100万円ちかくを所得から引いてもらえるので、私のような弱小事業主にとってはダメージが少ないです(自虐)

タイトルのまとめ

雑所得は所得税の計算をするときに判別する収入の種類
雑収入は事業をする人や企業が本業以外の儲けを表す会計上の勘定科目
(収入の種類としては事業所得になります)

 つまり雑所得は開業届を出して事業をしている人でも、そもそも持続化給付金の対象に入っておらず(今後対象となる可能性もまだ捨てきれませんが)、給付金の対象となる事業所得がある場合は 雑収入 という勘定科目で処理をするのがベターなのではないかということになります。

税務署のアドバイスで雑所得にした人

おすすめされる理由

 どうして税務署の人が雑所得をオススメするのかを自分なりに考えてみたのですが、まず雑所得だと青色申告が出来ません。ということは 雑所得イコール白色申告 ということになります。そうすると複式簿記の知識も要らんので、申告も楽ですよ♡というステキな心遣いなのかな・・・。

 おっと、そこで納得してはいけません。白色申告よりも青色申告の方が税金の支払いが安くなるよう優遇してくれるのです。雑所得にした方がいいよと言われた時にはアッサリそうですか(*’▽’)♪と受けずに「それはどうしてですか?」と一言聞いてみるのも有り。

事業とはどういうものか

 一般的には 反復継続性・営利性有償性・自己の危険と計算における企画遂行性の有無 などが挙げられます。最後はちょっと難しいけど、自分で考えて自分のお金で仕入れをしたり(借入金もいずれは自分のお金で返さなくてはなりません)売り方を考えたりすることですね。

 ミュージシャンやフリーの写真家・イラストレーターなど、スポット的な要素が強い仕事は反復継続性という点でどうなのよ?という考えもあるかもしれませんが、「私はこれで食っていくんだ」という決意があれば、堂々と開業届と青色申告承認申請書を出せばよいと思います。

 青色申告は簿記の知識が無いとちょっとハードル高いですが、今は会計ソフトも親切だしYouTubeで税理士さんが無償で会計のことを説明してくれる動画なんかもたくさんありますので、是非見てほしいです!