簿記とFPなら簿記をお勧めする理由

 経理・おかね系の資格でメジャーな簿記とFP。ステイホームで時間が出来て、ちょっと勉強してみようかな☆と思った時に、どちらを選べば良いのかをどちらも経験した元経理のおばはんが主観に基づいて書き連ねていきます。

電卓はSHARP派

2つの資格の違い

 まずこの2つの資格は、どのような違いがあるのでしょう?

 簿記は仕訳の考え方や帳簿の付け方などが身につきます。経理として働きたいのであれば持っておくべきでしょう。仕訳や貸借対照表の意味が理解できるというのは素晴らしい能力だと私は思います(*´∀`)b 簿記を学ぶと、企業や個人の財務諸表が読めるようになります。どうして黒字倒産が発生するのかも分かるようになります。

 FPの正式名称はファイナンシャル・プランニング技能士です。人生における基本イベントごと(保険・年金・住宅・相続・投資など)に関係するお金について学ぶことが出来ます。学生よりも 30~40代の大人の方が、住宅ローンなどリアルに経験することも多かったりするので理解が早いのではないかと思います。金融機関が iDeco とか NISA とか勧めてくるけど何でだろう?なんて疑問も解決します。

 また、FP試験の一部(特に保険関連)には仕訳に関する問題が出てくるものがあるので、簿記の知識が無いと理解に少し時間がかかると思います。逆に言うと簿記の知識があれば苦労せずに解けるサービス問題となるでしょう^^

経理系への就職なら簿記

 就職に圧倒的有利なのは簿記でしょう。特に経理職の場合は仕訳が出来ないとお話しにならないので必須です。2級がベストですが3級でも「仕訳を勉強したことがある」という実績は未学習の人と比べたら雲泥の差がある(と私は思っている)ので会社の規模によっては採用の可能性は十分あると思います。

 お恥ずかしながら、私も3級で入社してその後2級を取りました(´∀`;)

 また、私が派遣社員だった頃の経験談ですが一般事務でも支払依頼書・入金票のような書類を作成することはよくありまして、「経理部門から“未払費用に上げる書類はなるべく早く出して!”と言われたけど、どういう意味なんだろう?」と思ったりもしました。未払費用の意味を理解していれば、「ああ、支払は2ヶ月後だけど今月決算月だから当期の費用として計上しなくちゃダメだよね」とすんなり納得できます。

じゃあFPは不要?

 経理職希望ということであれば、履歴書にFP2級と書いてあっても募集者の反応は「ふーん」で終わってしまいます。じゃあ FPは意味が無いのか!?というと、そんなことはありません。むしろ FP3級の内容は高校の必須科目にしてもいいのではないか という程によくまとまっていると思います。良い意味で広くて浅いです。

 ファイナンシャル・プランニング技能士の学習内容は、年金・社会保険・金融資産運用・不動産・税金・相続…など、自分が大人になって生活していく上で切っても切れない項目のオンパレード。金融機関や保険会社から何か商品を勧められても自分の頭で考えてやるやらないの判断を下すことが出来たり、マイホームを購入する時にどのような制度が受けられるのかなども分かります。

 私の場合は年くってから受験したので実際に経験した項目もちらほらありました。タックスプランニングの項目では、いま話題となっている持続化給付金に絡む「雑所得」とは何ぞやが説明されています。

 あとFPの試験範囲は社会保険や年金に関する項目があるので、経理と労務を兼ねているという会社では持っていて損はしないと思います。(社労士を持っていたら最強)

個人事業主にも推せる簿記

 就職に有利な簿記は個人事業主としての活動にもとても役に立ちます。3級の知識を持っていれば、借方・貸方の用語にビビることなく会計ソフトが使えて自分で申告書の印刷まで出来ると思います。(心配な人はプロに見てもらいましょう。)

 エクセルで管理出来ないこともないですが、資産科目と費用科目の意味が分からないというのであれば会計ソフトを使いましょう。青色申告したい方は貸借対照表を提出しなければならないので特に会計ソフトをお勧めします。出さなかった場合はせっかくの控除が65万円から10万円に減ってしまいます。

 余談ですが夫が個人事業主になるために簿記3級を取得していました(;’∀’)私は特にチェックしていませんでしたが減価償却とかも自分できちんとやっていたみたいだよ。

Book-keeping 略して”boki”

そして実務経験は強し!!

 実務経験というのは素晴らしい武器です。簿記1級で実務経験ゼロよりも、3級プラス実務経験3年という方を採用する会社もあると思います。当たり前といえばそうですが、簿記のテキストと同じように実務が進むわけがない(笑)ぜひ実地でリアル仕訳を体感していただきたいものです。

 私が経理に目を付けたのは、当時(1990年代な。)派遣社員の経理業務が一般事務に比べて相当高かったこと。「こりゃ~経理は食いっぱぐれが無いな♡うひひ( *´艸`)」と思いました。結局派遣の時はすべて一般事務でしたが、そこであることがきっかけとなり本格的に簿記やったるわ!と勉強を始めました。

 世の中、AI化で経理なんてそのうち無くなるよ~と言われたりもしますが、確かに細かい作業は減っていくと思います。しかしお金をどうやって動かそうかと考えるのは常に人間です。人さまにお金のことを説明する上では、そこの部分を大事にしていきたいなと考えております。